消費税 8%の影響は? 食料品や光熱費などの家計データを実態調査
株式会社Zaim(本社:東京都渋谷区、代表取締役:閑歳孝子、以下Zaim)は10月21日、日本最大級のオンライン家計簿サービス「Zaim」において2013年と2014年の4〜9月にユーザーが入力した平均値を集計・比較した調査結果をまとめました。本調査では、月の支出について他のユーザーと匿名で比較できる「他のユーザーと比較」機能にて公開している情報を元に集計しています。
消費税が8%になったことにより、スーパーやコンビニなどで購入した食料品費は増加するものの、ランチ代や飲み会代といった外食費は減少している傾向が判明。また光熱費が増える一方で娯楽費は微減しており、増税の影響を家計のやりくりで賄おうとする各家庭の努力が垣間見える結果となりました。
<調査のサマリー>
支出が増えた主な項目
- 食料品費(月+2,059 円/月)
- 水道代(月+159 円/月)
- 電気代(月+184 円/月)
- ガス代(月+384 円/月)
支出が減った主な項目
- ランチ代(月−661 円/月)
- 飲み会代(月−248 円/月)
- 娯楽費(月−137 円/月)
<調査結果の詳細:食費>
スーパーなどで購入する食料品の総額は前年比11.2%増の月平均2,059円アップしました。一方でランチ代や飲み会代は減少しており、昼ご飯を安く済ませたり飲み会の場所や予算を工夫しようとしたりする傾向が確認できます。
<調査結果の詳細:光熱費>
電気代・ガス代・水道代の合算値を取ると前年平均 4.8%増となりました。内訳のいずれの項目においても上昇しており、特にガス代は前年比+8.5%の平均384円/月増えているという結果です。
<調査結果の詳細:娯楽費>
レジャーやイベント、音楽やゲームなどの娯楽費も減少傾向にあります。ただし一人あたりの娯楽費入力回数は月平均 0.36 回増加。よりリーズナブルで気軽に楽しめる娯楽に人気が移りつつある傾向が見て取れます。
<家計簿を記録し続けている人ほど増税の影響は低い傾向>
なおZaimを2013年4月以前から継続しているユーザーで統計を取ると、食料品費は月平均+928円と、全ユーザーの半分以下の上昇率でした。継続して家計を把握することにより増税の影響を抑制していることが分かります。
<調査概要>
対象データ
全体の平均はZaimを指定した月において継続的に入力しているユーザーから外れ値を除いた値を算出。Zaimを1年半以上記録しているユーザーは、2013年4月以前にユーザー登録し、2014年10月まで毎月継続的に入力しているユーザーのうちランダムに抽出した5,000人の平均値を算出。
対象期間
2013 年 4 月〜2013 年 9 月・2014 年 4〜9 月
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